渡辺コラム

「掻いたらダメ!!!」はアトピーを悪化させてしまいます。

痒みを我慢するほど力いっぱい掻いてしまう

アトピーの人に、「掻いたらひどくなる!」、「掻いたらダメ!!!」と言っていませんか?

もちろんアトピーを改善させてあげたいという善意の気持ちしかないことは分かります。それは分かるのですが、痒いのを我慢する気持ちを想像してみてください。

わりと拷問です。。。

僕自身の体験や相談者さんたちの様子を見ていて思うのは、痒みを我慢すると、むしろ後で大掻きしてしまい、大ダメージを負ってしまうことが多いということです。我慢するほどに痒みが積もってしまうのでしょう。痒いときは我慢せずに掻いてる方が、結果的に引っかき傷は少なくて済みます。

数字を入れて例えるなら、掻くのを我慢して、痒みを溜めて溜めて、100の力で思いっきり掻いてしまうより、20~30くらいの力で常に掻いている方がダメージは小さいということです。

ストレスはアトピー悪化の元

痒みを我慢させることにはストレスが溜まるというデメリットがあります。「掻くな!」と無理なことで怒られ続ければ、もちろんストレスは溜まっていきます。無理に掻かなければ痒みを我慢するストレスが溜まります。八方塞がりです。そしてそのストレスがアトピーをさらに悪化させてしまいます。

ストレスとアトピーはとても関係しています。精神状況でアトピーは良くも悪くもなります。アトピーがない人でさえ大きなストレスを受けると蕁麻疹が出てくる場合があります。

掻くということは決して悪いことではないのです。

そもそも痒いところを掻くというのは何のための反応かと言いますと、そこに潜む異物を外へ掻き出すための防衛反応で、肯定すべき反応なのです。止めれば異物が体に残ってしまいます。
そう分かれば掻くことを許容できるのではないでしょうか。理解や考え方一つでストレスが一気に軽減され、掻いていても症状が改善していくことはよくあることです。「掻くな!」はやめましょう。
ただし、手はキレイにしておきましょう。手が汚いと、異物を出すはずが、逆に異物を入れ込んでしまう可能性が出てきます。

もちろん掻けば治るというわけでもありません。食生活や栄養状態がとても大事になってきます。アトピーでお困りであれば、ぜひご相談ください。

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