渡辺コラム

春と精神不安と肝と疏肝理気薬

春はなぜか焦ったり不安になったり心がそわそわする季節です。

漢方でも昔からそれは言われており、人間の生理現象ともいえます。

理屈をつけるなら寒暖差の影響だと思います。温かいという時もあれば寒いという時もある、交換神経が副交感神経がバランスが取れずに精神的に影響がでてくるのでしょう。

精神不安定、漢方では「肝」の調子が悪い状態で起こりやすくなります。肝には「気」の流れをスムーズにする働きがあるとされていて、肝の調子が悪くなると気の流れが悪くなり気分が悪くなるわけです。ちなみに漢方の五行式体表では、春と肝はしっかり同列に記されています。

そんなときに使うのが疏肝理気薬という分類の漢方薬たちです。疏肝理気というのは肝の働きを助けて気の流れを整えるといった意味です。どうにも感情をコントロールできないときの第一選択薬と捉えてください。

春に気分がそわそわして人間関係で失敗してしまうと精神不安定が続き、5月病に突入してしまいます。そんなことになってしまわないように疏肝理気薬を上手に利用していきましょう。どうぞサンポウにご相談ください。

ちなみに僕渡辺は今年の春が雨続きなために畑作業が滞ってしまって悶々としています。

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