アトピーと乾燥｜渡辺コラム | 自然＆漢方サンポウブログ

秋冬、空気が乾燥する時季です。

この時季は、

「かゆくて血がでるほど掻いてしまう」

という人が、アトピーに限らず増えてきます。


なぜでしょうか？

それは、皮膚に目に見えないひび割れができているからです。

分かりやすいものでは、あかぎれやかかとのひび割れが代表的ですね。
自然現象でも、乾燥してくると田んぼの土が割れてきたり、
鏡餅が割れてくるようなイメージです。

水分を失うことで、細胞も土も鏡餅も縮こまり、引っ張りあって、
最終的には割れてしまうのです。

これらの例は、見てはっきりと分かるものですが、目では見えない
小さなひび割れも存在します。
そんなひび割れが起こった皮膚は、言わば隙間だらけの皮膚です。

そこにストーブなどの温風やお風呂の暑いお湯が入り込むとかゆくなります。

乾燥してひび割れている皮膚は裂けやすいので血が出やすい。

これが、冬に強い痒みが出て、掻くと血が出てしまう理由なのです。

対策は、もちろん保湿です。

水分をたくさんとって内側から潤すこと。

ホホバオイルやオリーブオイルといった酸化しにくく、
刺激性のないオイルを使って保湿すること。

皮膚のひび割れを解消せずに、痒み止めを塗っているだけでは、
また痒みは起こるのは当たり前なのです。

特にアトピーの方や年配の人に多くでてくる状態です。
しっかりとケアしていきましょう。