渡辺コラム

子供たちの変化の要因は何なのか。

今の日本の子供たちの様子を見ていますか?

アトピーなどのアレルギーを持った子供が増えています。しかもアレルゲンになる物が多彩化し、症状は学校給食で死亡者が出るほど重篤化しています。

発達障害を持った子も増えています。僕が子供のころは支援学級に入る子は学校全体で数えるほどしかいませんでしたが、今は一学年で何人もいます。実際接してみると、確かに昔はあまり見ることのなかった特徴を持っています。

また、ちょっとのことで骨折する子や、すぐに熱中症になってしまう子が増えた印象もあります。

変化には必ず要因があります。

しかし、これらの要因についての話題はあまり上がってきません。
アレルギーが増えた。発達障害が増えた。〇〇人が熱中症で搬送された。起こったことを伝えるのみです。

その反対に、それらに対する商品のPRななかなか凄いものがあります。この仕事をしている実感するのですが、新しい抗アレルギー剤、ADHDの特性を安定化させるとうたった薬がたくさん使われています。熱中症予防にはスポーツドリンクや塩飴のPRが多いですね。

この様子を悪意を持って見ると、
「人はこれまで通り、いやこれまで以上に病気になってくれればいい。そうすればうちの商品がたくさん売れる」
と思っているように受け取ることができます。
※これはあくまで社会全体の印象であって、個別には純粋に世のため人のためにと頑張ってられる企業もたくさんあります。

アレルギー、発達障害、簡単に骨折したり熱中症になったりする状態、それらの対処は大切ですが、それらの苦労を目の当たりにしたときに、こんな思いをする人を増やさないための取り組みも必要になってくると思います。それができなければ永遠にこの苦しみが続いてしまいます。

病気の要因を取り除くことによって、今のようには儲からなくなる会社もあるでしょう。それはそれで大変かもしれません。しかし、子供たちが昔のように同じ給食を楽しむことができるのであれば、発達障害によって生きづらい思いをする人たちを減らすことができるのであれば、それでもいいのではないでしょうか。みんなが健康になったときには、それはそれで新しいビジネスチャンスもあるでしょう。

今の社会は、「自分の利益」と「子供たちの健康」、この2つを天秤にかけた時に「自分の利益」の方が重くなっているように思うのです。そして社会を作っているのは大人たちです。

大人たちが自分の利益のために子供を食い物にしている。

意図しているかどうかは別として、そういった現状があると思います。

そして、それは将来我が身に返ってくるでしょう。
今の子供たちが社会の中心になる時がやってきます。そのとき、今の大人たちに優しくできるほど、彼らに余裕があるでしょうか?

若くして健康ではない。そんな大人が社会の中心を担うことになっていくかもしれないのです。数十年後の社会の姿をとても危惧してしまいます。

子供たち全体をよく観察し、この変化の要因は何なのかをしっかりと考えていきましょう。無関心で居続ける限り子供たちは食い物にされ続けるかもしれません。

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