渡辺コラム

アトピー改善のためにもしっかり噛もう

免疫というと、大抵の場合白血球を思い浮かべると思います。

それはそれで正しいのですが、免疫=白血球ではありません。免疫を主るものは他にもあるからです。

白血球以外に免疫を主るものをいくつかお伝えしたいと思います。

まず、皮膚です。

皮膚は強固なバリアです。様々な病原菌やウイルスなどから体を守ります。皮膚に傷をしてしまってバリア効果が弱まった場合に感染症が起こりやすくなります。

次に腸内細菌の存在です。
腸内細菌は目には見えませんが腸にびっしりついています。3歳ごろに個々の腸内細菌叢は完成すると言われ、その腸内細菌は他の病原菌から体を守るバリアになってくれます。

3歳までの幼少期に抗生物質を使い過ぎると、いつまでも腸内の細菌叢が完成せず、免疫を狂わせて、クローン病や潰瘍性大腸炎などのリスクがとても高めることが分かっています。

それと、食事中によく噛むことも免疫の1つです。

その役割をするのが唾液です。

唾液には菌の繁殖を抑える効果があり、噛むことで唾液はたくさん出てきます。

同じ果物でも、そのまま食べるのと、ジュースにして飲むのとでは、ジュースにして飲む方が虫歯になりやすいことが分かっているそうです。

飲み込むだけのジュースでは唾液が出ず、虫歯菌を抑制できないのです。

唾液は病原菌を抑えるだけではありません。食べ物の農薬や食品添加物を分解する力も持っています。

化学物質過敏症などと最近は言われるようになりましたが、化学物質はアレルギーの温床です。その化学物質である農薬や食品添加物を分解するということはアトピーなどのアレルギー疾患にとっても良いことなのです。

アレルゲンの一つである化学物質を分解し解毒できるようにしっかりと噛んでご飯を食べましょう。

しっかりと噛むコツはいくつかあります。

〇食事中に水やお茶を飲まないこと
〇たくさん噛む必要のある硬いものを食べること
〇頭の中で「ありがとうございます」と3回言ってから飲み込むこと

食べ物を流し込む癖があったり、早食いの癖がある人はぜひ挑戦してみてください。
1ヵ月ほど続けていると、体が段々と慣れてきます。

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