渡辺コラム

アトピーは掻いてもひどくならない

先日、僕自身に湿疹がでましたので、これはいい実験台だと思い、掻きたいだけ思いっきり掻いてやりました。

以前から、掻いたから炎症や湿疹がひどくなるのではなく、炎症や湿疹が起こるから痒くなるという自分自身の説がありましたので、それを確かめるチャンスだと思ったのです。

少し思い出してみてください。
蚊に刺されたとき、痒いと感じた時にはすでに皮膚がぷくっと膨れていますよね。
その後に痒くて掻いても、ちゃんと蚊に刺されたところは治っていると思います。

掻かなくても湿疹は出るし、掻いても湿疹は治るのです。

さて、結果ですが、思いっきり掻いてもちゃんと治りました。

少し掻き傷ができましたが、それもすぐに治りました。

僕一人の経験を全にはできませんが、おそらくアレルギー反応による湿疹や炎症は、掻くことで一時的には腫れますが、本当の意味では悪化させないと思います。

少し考えれば、アレルギー反応は痒くなる以外にも、涙が出る、鼻水がでる、痰がでると言った体内のものを体外に追い出す反応ばかり。
異物を外に追い出しているのです。

むしろ掻いてしまった方がアレルゲンが体外に出て早く治るのではないかと推測します。

「掻いてはいけない!」と言われ、痒いのを我慢し(ストレスになる)、我慢の限界がきて掻いてしまうと「掻いたらダメって言ってるでしょ!」と怒られる(ストレスになる)。

そうすると、体内ではストレスによって活性酸素がたくさん出てきて、余計に湿疹や炎症をひどくしてしまうことがあります。

我慢せず掻けば良いのです。
一時的に傷がついて痛い思いをするかもしれませんが、アレルゲンを外へ追い出す反応です。悪いことではありません。責められることはありません。

現代医学は、人の防御反応を悪と捉えてしまうところがあります。

風邪を引いたときの発熱、咳、鼻水はウイルスや病原菌などを体外へ追い出すための反応です。
それを、すぐに解熱剤、咳止め、抗アレルギー剤などで反応を抑えてしまいます。

体は基本的には体のために動いています。

アレルギー反応は異物を体外に排出するための反応。

体の反応を信じてみましょう。

体のサインに気付いていきましょう。

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