渡辺コラム

【温下】お腹を温める便秘解消法

一般的に使われている下剤と言えばセンノサイドではないでしょうか。病院とかでもらう夜飲めば朝に効くやつです。

このセンノサイドという成分は、元々は生薬の大黄やセンナから抽出したものです。つまりは自然の力を濃縮したものです。

元々生薬なのですから、ここから漢方的な観点で下剤のお話をします。

大黄やセンナは体を冷やす生薬

大黄やセンナというのは体を冷やす生薬です。
一時的には腸の運動を高め排便させるのですが、毎日連用しているとどんどん胃腸が冷えていきます。

胃腸が冷えると胃腸の動かなくなっていきます。
冷えると水が氷になるように動きをなくしていきます。

そうなると大黄やセンナの効きが悪くなります。前よりも増やさないと効果が出なくなります。

だから、センノサイドを連用されている人は徐々に効き目がなくなり、最初は2錠だったのが、4錠、6錠と増やすようになることが多いのです。

冷えた胃腸を温めましょう

そんな時には温下という発想が救いになるケースがあります。その名の通り、温めて下させる、ということです。

これ以上胃腸を冷やして動きを悪くしないように、よっぽどの時以外は大黄・センナ・センノサイドなどを飲むのは止め、お腹を温める漢方薬を飲みます。食事も温かいものばかりを摂ります。

すると、冷えて動きを失ってしまっていた胃腸が動き出し、自然と便が出てくるようになるのです。

本来の機能を取り戻していくわけですから、食べ物の消化や吸収も高まる可能性もあり、とても健康的です。

下剤が効かなくなっている人は、ぜひこの温下を試してみてください。

腸の乾きが便秘に繋がっている場合も

また、コロコロ便ばかりの人は腸管が乾燥している可能性あります。
腸管が乾いて滑りが悪いと便を押し出せなくなり、便秘の元となります。この場合は潤腸をします。字のままです。腸を潤すのです。

潤腸湯や麻子仁丸などの漢方薬にその効果があります。食べ物でもパサパサしたものはあまり摂らず、水分を多く含むものをたくさん食べてください。

便秘とはゴミをためること

便秘は、排泄物を体に残すということです。つまりはゴミを体に残すということになり、あまり良いことではありません。生ゴミは腐ってくることもあります。

できるだけお通じは良くしておきましょう。
ただ、お通じは食べる量にも関係しますので、ご高齢になり小食になった場合などでは2~3日に一度の排便でも慌てる必要はありません。

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