渡辺コラム

子どもを強くすために「適度な不自由」を与える。

「将来、子どもが自立して生きていける大人になってほしい」 そう願うあまり、「良かれ」と思って子どもに何でも与えすぎてはいないでしょうか。

実は、余裕が人を迷わせることがあります。 今回は、あえて子どもから「余裕を奪う(隠す)」ことの大切さについて考えてみます。


「余裕」が選択肢を増やし迷わせる

例えば、明日生きていくお金がない人は、たった1日で仕事を辞めたりはしません。 「この仕事は自分に合っているか?」「やりがいはあるか?」と悩む前に、生きるために必死に働くからです。

簡単に仕事を投げ出せてしまうのは、どこかに「余裕」があるからです。

  • 家族を守らなければならない

  • ローンの返済がある

こうした「逃げられない課題」がある人は、目的がはっきりしています。 支払いは待ってくれません。自分に合っているかどうかは二の次で、まずは「稼ぐこと」に集中します。この「余裕のなさ」が、人を強く、たくましくするのです。


子どもの「金銭的余裕」をあえて隠す

子どもを強く育てたいなら、親が作る「余裕」を少しだけ隠してみましょう。

  • 欲しいと言えば何でも買い与えてしまう

  • お小遣いを多めに渡してしまう

これは一見子どもにとって幸せそうに見えますが、「仕事=お金を稼ぐためのもの」という当たり前の目的意識を弱めてしまう可能性があります。

余裕があり、選択肢が多すぎるせいで、 「自分に合う仕事しかしたくない」 「しんどい思いをしてまで働きたくない」 という思考に陥り、結果として社会から足が遠のいてしまうケースも少なくありません。


「不自由」のなかにこそ、学びの意味が生まれる

お小遣いをあえて少なめにする。 自分で工夫しなければ手に入らない環境を作る。

そうすることで、子どもは自分なりに考え始めます。

  • なぜ勉強が必要なのか?

  • なぜお金を稼ぐ必要があるのか?

  • なぜ人と協力しなければならないのか?

余裕がないからこそ、人は「生きる意味」を見つけていけるのです。

※注意点:バランスが重要 もちろん、奪いすぎて八方塞がりにしてはいけません。余裕がゼロでは自由な発想は育ちません。あくまで「適度な不自由」をデザインしてあげることが、親の腕の見せ所です。


【余談】災害時に生まれる「火事場の馬鹿力」

大きな災害が起こると、人は急にたくましくなり、強い連帯感が生まれると言います。 それは「生き残る」「生活を取り戻す」という、共通の強烈な目的が生まれるからです。

平和で豊かな現代だからこそ、あえて「適度な不自由」を与える。 それが、子どもが地に足をつけて生きていくための、親からの「贈り物」になるのかもしれません。

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