渡辺コラム

人生は遺伝子だけで決まらない。環境とあなたの選択。

皆さんは自分の性格や生き方について「親の血を引いているな」と感じることはありますか?

実は、人間は想像している以上に「遺伝」の影響を強く受けています。脳科学や行動遺伝学の世界でも、思考パターンや情報の処理能力など、親から譲り受けた遺伝子が私たちの「基礎」を作っていることは事実です。。

例えば、たくさんの情報を同時に扱って臨機応変に答えを出すのが得意な人(マルチタスク脳)もいれば、あれこれ考えずに決まったルーティンを黙々とこなすのが得意な人(シングルタスク脳)もいます。生まれ持った脳の設計図の影響が大きいのです。

「じゃあ、親がこうだから自分もダメなんだ」 「すべては運命(遺伝子)で決まっているんだ」

元気がないとき、人はついそう考えて諦めてしまいがちです。 でも、それが全てではありません。

人間の人生は、「遺伝が50% + 環境や選択が50%」でできているからです。

後天的な「環境」と「選択」が人を育てる

生まれ持った設計図が半分だとしたら、残りの半分はどこで決まるのか。 それは、生まれてからの「環境」と、自分自身がしてきた「選択」です。

  • 自分を認めてくれる環境に身を置いているか?

  • 新しい経験を積める環境に飛び込んでいるか?

  • 自分の殻から抜け出そうと、一歩を踏み出したか?

こうした日々の積み重ねによって、遺伝で受け継いだ機能がさらに開花することもあれば、逆に眠ったままになってしまうこともあります。また、生まれつき不得意なことだって、環境と選択次第で「それなりにこなせる技術」として身につけていくことができるのです。

安易な「個性」という言葉の罠

近年、世間を見渡すと、1回や2回失敗しただけで「これは私の個性だから(向いてないから)」と、すぐに切り捨ててしまう風潮があるように感じます。

でも、本当にそうでしょうか。 1回でダメだったことも、10回、100回と重ねるうちに、できるようになるかもしれない。

簡単に「個性」という言葉で片付けてしまうのは、自分自身に「諦める癖」をつけさせてしまう危険性があります。だからこそ、その諦めには慎重になるべきです。

本当の個性というのは、もっと先、やり切った先に見えてくるものです。

例えば「字」を思い浮かべてみてください。 綺麗な字を書こうと、何千回、何万回と練習する。それでも、どうしても自分の手癖というか、滲み出てしまう形がありますよね。

何千回練習しても、どうしてもそうなってしまう形。その残った特徴こそが、本当の「個性」です。

最初から諦めるのではなく、100回やってみたら成功した!という経験をすること。その成功体験や、「できるまでやめなかった」という自らの選択そのものが、また次のあなたを育てていくのです。

自分は、変えようとすれば変えられる

人生には、遺伝によって決まっている「不変的な特徴」も確かにあります。そこを潔く諦める(受け入れる)ことも時には肝心です。

しかし、その前に「簡単に諦めないこと」はもっと大切です。なぜなら、自らの選択と環境によって、発想や技術を高めていくことはできるからです。

全てを運命(遺伝子)のせいにせず、あなたの手にある「残りの50%」を使って、人生をもっといい方向に変えてやりましょう!

最後に

畑の土も、最初はガチガチで栄養が偏っていても、どんな風に手を入れ、どんな選択をして耕していくかで、育つ作物はまるで変わってきます。

人生も、全く同じですね。

生まれ持った土壌(遺伝子)を嘆くより、どう耕すか。 

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