太れない人は胃腸機能を高めよう。｜渡辺コラム | 自然＆漢方サンポウブログ

いくら食べても太れないという方は、胃腸の消化吸収機能が弱い可能性が
あります。このような人の多くは、食べたらすぐにトイレに行きたくなると
いいます。それは、食べ物が体内に吸収されず胃腸に多くたまるために、
通常よりも早く便意を感じるからです。

太れない原因としては、他にも甲状腺ホルモンの分泌が多くなることで
エネルギー消費量が大きくなるためのものあります、甲状腺ホルモンの
場合は心拍数が早くなることがあるのですが、食事をとるたびに便意を
催すようなことはあまりありません。

胃腸の消化吸収機能が弱い方には、次のような体質を兼ねる方が多い
ので、ご自分が当てはまるかチェックしてみてください。

①朝起きにくい
②慢性的に疲れている
③食欲がなく胃がもたれやすい
④多食で食べる度に便意がある
⑤どちらかというと軟便傾向
⑥ゲップが多い

どうでしょうか？
２～３個当てはまっていたら十分に消化吸収機能の低下の可能性が
あります。

この時のアプローチは胃腸の調子を整える漢方薬がメインなりますが、
消化吸収機能が弱くなっている原因にもアプローチする必要が出てきます。

結果は消化吸収機能の低下ですが、原因はさまざまです。
単に胃腸が弱る以外にも、人はストレスが多くても胃腸の機能は失調
しますし、冷えが原因で動きが悪くなることもあります。

根本も一緒に治していかなければ、一旦は改善したとしても、また消化吸収
機能は弱まっていくでしょう。

体の異常は、自分自身の生活を見直すチャンスです。
ストレスはどうか？冷えはどうか？体の機能を整えるための良い食事が
できているか？少しは運動ができているか？
見直していきましょう。

その上で漢方薬を取り入れると改善しやすくなります。

漢方薬は複数の生薬からできています。生薬は薬効だけでなく、栄養素を
多く含みますので、弱った胃腸の栄養になり、胃腸の消化吸収機能を高め
てくれます。

長年の体質を変えていくには時間がかかります。早い場合でも半年はかか
ると考え、焦らずに取り組んでいきましょう。