渡辺コラム

健康維持!菌の大切さと負荷の大切さ

先日の吉田俊道さんの講演会から学んだことを、僕の言葉にして少し紹介させてもらいます。

病原菌は菌全体の700分の1しかおらず、ほとんどが無害か、逆に有用な菌ばかりだということが分かっています。

その菌たちが指先にも通常1億ほどいるそうで、その菌たちが体と共生し、体を元気にしてくれています。

そして菌たちも縄張り争いをしているので、常在菌がたくさんいるほど、病原菌が入り込む隙がなくなります。

ところが除菌殺菌で無菌状態にしてしまったら、それこそ病原菌でもなんでもいらっしゃい状態になってしまいます。

芝生の上に種を撒いても大してなにも生えませんが、その芝生を剥いで土をむき出しにすると種を撒いたら定着して増えますよね。そのようなイメージです。

それともう一つ大事な考えとして、体への負荷です。

絶食してると胃が小さくなりますよね?運動してないと筋肉が衰えますよね?

免疫力も使わなければ衰えるのです。実際に感染症を起こした後は抗体価が高く、改善後は時間が経つにつれ減っていきます。

胃も筋肉も免疫もある程度負荷をかけることで力を維持できるのです。無菌状態では免疫力が弱り、むしろ感染症に弱くなってしまいます。

僕が薬学部在学中に言われていたことがあります。無菌状態で育った動物たちを外に出したらすぐに感染症で死んでしまうと。

現代人は過剰な除菌殺菌をし、逃げることばかりに専念しているので、今後は戦う力(免疫)が弱くなっているかもしれません。
すると、これから先の未来、これまでは大したことなかった感染症で死んでしまうようになった、なんてことが起こり得るかもしれません。

テレビのCMなどを見ていると、なんだか菌の存在が全て悪い様に感じますが、そんなことはないのです。人が健康でいるためになくてはならない大切な存在です。

病気から逃げることばかりでなく、体を鍛えて跳ね返すという概念を持っておきましょう。

熱い講演をしてくれた菌ちゃん先生こと吉田俊道さん。

本当にご多忙で、前日は岐阜でイベント、この翌日は岡山でイベントと大忙しということでした。

菌ちゃんバッジ。かわいいでしょ。
テレビCMなどを見てると気持ち悪い存在ですが、病原菌以外はこんなイメージを持ってください。

病原菌は人間にとって不都合な存在ということですが、でも病原菌すら分解者として地球の循環には欠かせない存在なんです。

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