渡辺コラム

方法は一つではありません。可能性を信じてみましょう。

漢方相談なんてやっていますと、最初にこんなことを言われることが多いです。

「これまでは病院に行っていたのですが、どこに行っても同じような薬が出されるんです」

まず知ってほしいのは、多くのお医者さんは、現代医療について高い専門性を持ち、(基本的に)日本の保険医療の枠で医療の仕事をされている一人間であるということです。

決して全知全能の神様ではありません。
同じ赤い血を流し、同じように怒ったり笑ったりする人間です。

ポイントは「日本の保険医療の枠で仕事をされている」というところです。
誰でも、自分の扱えることで如何に社会に貢献できるかと考えるものです。
お医者さんだって同じです。保険医療で認められている検査や薬や手術でいかに患者さんの役に立とうかと考えています。しかし、保険医療の枠を外れると、お医者さんにとってはあまり知らない世界になります。現代医学の専門書にはあまり登場しないことばかりだからです。

例えば、ちまたで話題の、青汁、コンドロイチン、グルコサミン、乳酸菌、イタドリ、のことをお医者さんに聞いても、ちょっと渋い顔をします。乳酸菌はともかくとして、他のものは保険医療では使われませんので、専門外のことを聞かれても少し困ってしまうのです。

どんな分野においても現代医療こそ最高の医療だ!と強く信じているお医者さんに言わせれば、「そんなもん飲むな。金の無駄だ。それより現代医療に集中しなさい!」となってしまいます。しかし、そこに正当な比較はありません。

中にはこのような相談もあります。

「お医者さんには治らないと言われた」

これもこんな言葉が隠れていることを忘れてはいけません。

今の現代医療では、 です。

お医者さんは現代医療の専門家ですから、今の現代医療では治らないと言っているのです。決して、どんな方法でも治らない、とは言っていないのです。

相談に来られる方は、みんな可能性を探して来られます。「お医者さんはあぁ言ってたけど、何か他に手はないか?」と探しています。

僕は、その心意気に惚れ惚れしてしまいます。

結果として、漢方薬でも助けになってあげられない場合もありますが、改善する人もいます。そりゃそうだろうねって思ってしまうかもしれませんが、お医者さんが治らないと言っても改善している人もいることがポイントです。

お医者さんに「(現代医療では)治らない」と言われた人でも改善するというケースがあるのです。

同じように、僕たち漢方薬の専門家が「治らないなぁ」と言えば、「(漢方薬では)治らないなぁ」ということです。世の中には、鍼灸や整体、アロマやアーユルヴェーダや栄養療法など、保険医療以外の医療がたくさん存在します。誰か一人が治らないと言ったところで、その人の知識の範囲での話です。簡単に諦めずに、いろんな方法を模索していきましょう。

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