渡辺コラム

心と理性のギャップを小さくしよう

うつ病などの精神疾患を患う人が増えています。

体が動かない。動きたくない。人と接したくない。部屋を暗くしていたい。そんな自分はダメだと思う。でもやっぱり無理だ。


精神の健康にはミネラルの不足が関係しています。現代はストレス社会とも言われますが、ストレスが増えたとともに日本人がお菓子やジャンクフードばかり食べて、ミネラル不足になっていることも要因だと考えられます。

砂糖の摂り過ぎも精神を不安定にさせると言われています。

精神的に強くなるためには、ミネラルをたくさん摂って、砂糖を避けていきましょう。

また、心と理性のギャップも精神疾患を作る要因です。

例えば、あなたは自分のやりたい仕事があったのに、他者の意向などで他の職業に就くことになったとします。それは自分のやりたいこととは全く異なる業種です。
そうして就いた職業では、失敗や指導がより理不尽に感じてしまうものです。「やりたくもないことをやらされてるのに、怒られるなんて理不尽だ」、「好きな仕事が出来ていたら今頃楽しい時間を過ごせていただろうに」、と。

その仕事に就き、理不尽を感じながらも仕事を続けるあなたは真面目な方です。他者の意向を無視できなかったのです。他者の期待に応えたいと思ったのです。

理不尽に思うことも最初は我慢できていましたが、徐々に不満が積み重なっていくと、その仕事もその会社も段々と嫌いになっていきます。できることなら出勤したくないと思うようになってきました。でも、自分のせいで人に迷惑をかけるわけにはいかないと思ったあなたは出勤を続けます。

でも、会社に行けば行くほど、会社に行くのが嫌になる。

そして、ついには体が動かなくなる日がやってきます。なぜか体が動かない。うまく思考もできない。もちろん出勤もできません。

これで嫌な仕事に行かなくて楽になったかと思いきや、そうはなりません。真面目なあなたは、自分は自分の責務を果たせてない、自分は人に迷惑をかけるダメな人間だ、と自分を責めてしまいます。

こうなってしまうと、他人の励ましも鬱陶しく感じてきます。

こんなダメな人間が誉められていいわけないじゃないか。全然分かってない。甘いことばかり言わないでほしい。と思ってしまいます。

いつの間にか、誰の言葉も受け入れられず、誰よりも自分が自分自身にキツく当たるようになるのです。


この話の要点を見ていきましょう。

まず、あなたは自分のやりたいこと(心)を追うことをやめ、他の人の意思を尊重し他に職業に就きました(理性)。
自分の好きな仕事をしているわけでもないので、そこでの失敗や指導がとても受け入れがたいものとなってしまいました。
会社に行きたくなくなってきました(心)。しかし、自分が休むとみんなに迷惑がかかると思い(理性)、頑張って出勤を続けました。
ついに体が動かなくなりました(心が活動を拒絶)。しかし、そんな自分をダメだと思い(理性)、自分を責め続けます。

この心と理性の乖離がうつ病の要因となるのです。

このギャップをいかに縮めることができるかが、心の病を克服するためには必要なのです。

といっても心はとても純粋なものです。変えることが難しい。理性が心に寄り添いギャップを埋める方がやりやすいと思います。

あなたは、心が疲弊して会社に行けなくなった友人になんと声をかけますか?

「つらいんだね。今はゆっくり休んだらいいよ」
「今の会社にこだわらず、好きな仕事に転職してもいんじゃない?」

といった感じの言葉が出てくるのではないでしょうか?

ところが、なぜか自分のことになると自分を責めてしまいがちです。
「自分は人に迷惑をかけているダメな人間だ」と。

なぜ自分だけ特別なのでしょうか?
友人にかけるような言葉を自分自身にもかけてあげてください。
「十分頑張ってるよ」「休んでいいよ」「好きなことをしてもいんだよ」と。

「理性」が自分にスパルタにならなくなるだけでも、心と理性のギャップは埋まります。

このような心の病やストレスの強い状況は免疫を低下させたり失調させ、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患や自己免疫疾患などを悪化させることが多く見受けられます。

心と体は繋がっています。

あなたの体を治すためには、まず心を治す必要があるかもしれません。

今回の話は、うつ病を克服した人の話を参考に書きました。
これはあくまで一例であって、全く違うパターンで心が病んでしまっている人もいるでしょう。これまでの経験や生い立ちなどもとても関係していると思います。
ですが、それでも心と理性のギャップについて少し考えてみるのには意味があると思います。

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