渡辺コラム

今なお続く公害病

僕たち日本人は、唯一の被爆国であり、原爆の悲惨さを最も知っている民族のはずでしたが、東日本大震災では福島原子力発電所から放射性物質が漏れ、地域住民が住む場所を追われてしまいました。健康被害も出ました。

被爆国でありながら、原子力の力に虜になった政治や金持ちたち、その便利を生む魔法に魅せられた国民。そして悲劇が起こったわけです。

これは人の作り出した錬金術から起こったこと。すなわち公害ですね。

放射性物質に限らず、食品添加物や、衣類を洗う時の柔軟剤や香料にも人工的に作られた物質がたくさん使われています。

ご存知でしょうか?
今、犬や猫などのペットにもアトピー性皮膚炎が増えていることを。
動物園の動物にも少しアトピーがあるそうです。

しかし、野生の動物にアトピーはいません。

何が違うかというと、餌です。

ペットたちは人間が作った食品添加物たっぷりの餌を食べているのです。

体は、体にとって有用性のない者を異物として捉え、体外に排除しようとする性質があります。生体がこれまでに出会ったことのない化学物質が体に入ってきたときに、それを異物と認識し、アレルギー反応を起こして体外へ排除しようとするのです。皮膚の炎症は異物の出口部分であり、痒みを起こして外へ掻き出します。

また、香害という言葉をご存知ですか?
柔軟剤に含まれる香りの強い香料のせいで、気分が悪くなったり、頭が痛くなったりする人がいるのです。
このような臭いによる健康被害を最近は香害というそうです。

原子力発電によって、安くたくさん電気が作れる。
食品添加物によって、美味しくて便利で安いものが作れる。
香料によって、良い(?)香りが作れる。

その恩恵の陰で、地元を追われたり、アレルギーを患ったり、強い臭い苦しんでいる人たちがたくさんいるのです。

日本では四大公害病を学校の授業で習います。
水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく、どれも人間が化学物質によって空気や水や大地を汚したために起こったもの。

このことを忘れずにいましょう。

便利♪安い♪良い香り♪と喜んでいる場合ではないのです。

放射線によるガン、食品添加物によるアトピーなどのアレルギー疾患、香害など、公害病は今なお続いているのです。

あなたの行動が変われば、たくさんの人が救われます。あなた自身も救われます。化学物質に頼らない良い生活をしていきましょう。
 

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