渡辺コラム

強要・抑圧・恐怖と精神不安定

今年のコロナ騒動では、県外移動の自粛、会合の自粛、三密回避、マスクや手洗いとうがいの徹底などが強いられました。

歓送迎会もない、花見もない、花火もない、文化祭もない、修学旅行もない、好きなアーティストのライブやコンサートもない、大学もやってない、それらを楽しみにしていた人の楽しみはなくなり、そこで生計を立てていた人たちの生活は一変しました。

このようなこともある程度は我慢できていましたが、ついに限界が来たのでしょう。10月の自殺者数が昨年の40%増ということになりました。
倒産件数も失業者も増え続けていますので、さらに悪化する可能性を秘めています。

さて、経済的に追い込まれたりしている人たちが苦しいことがわかりますが、なぜ経済的には何も変わらない人の心も苦しいのでしょうか?

そこには社会の作り出している強要、抑圧、恐怖があると思います。

国や県から自粛をお願いされる上に、会社に、プライベートでも家族以外の人と外食に行かないようにと言われている。(強要)
自粛警察やマスク警察と呼ばれる暴力的な人たちの出現で、県外移動や苦しくて一時マスクを外すことすら恐怖心が生まれた。(抑圧・恐怖)
メディアが毎日のように悪いところばかりをクローズアップして伝えてくるので、毎日不安を煽られる。(恐怖)

つまり、みんなが恐怖と我慢の檻の中に入れられているような生活を強いられているのです。そんな日々が半年以上続けば心が病むのは当たり前のことと言えるでしょう。

健康とは決して体にだけ使う言葉ではありません。心の健康だってとても大切です。健康的に暮らすためには最低限の収入も要りますし、楽しみや希望が要ります。

人生はたくさんのことが組み合わさってできてます。
感染症のことばかり気にして、人生にとって大事な収入や精神衛生面を犠牲にしていては不健康です。

漢方においても、心は伸び伸びしている状態が健康とされています。

感染症だけを避ければ健康か?それは否です。人生を構成するピース全てを大切にしていきましょう。

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