渡辺コラム

体温と免疫力と感染症

秋も深まり、風邪引きさんが増えてきましたね。この時期にこんな疑問を持ったことありませんか?

なんで同じ家に住んでるのに自分だけが風邪を引いているのだろう?
なんで学級閉鎖になるほどインフルエンザが流行っているのに罹ってない人もいるのだろう?

同じ狭い空間にいたのです。全員がその原因ウイルスと接していると考えて良いでしょう。しかし、なぜ発症する人と発症しない人がいるのか?

その違いは免疫力の差です。厳密に言うと、鼻毛とか唾液の量とかも関係しますが、今回は免疫の話に絞ってお話しします。

免疫はとてもたくさんのものが関わっていて複雑

免疫というと、マクロファージとかナチュラルキラー細胞とかT細胞とかβ細胞とかいろいろな種類の白血球や抗体が有害な菌やウイルスをやっつける体の機能のことですね。

あまりにも登場するものが多すぎて、詳細なところまでとても覚えきれないと大学時代に思ったものです。

要するに、体内に入ってきた不都合な奴をやっつけたり追い出す力です。

発熱すると免疫力が高まる

この免疫力ですが、体温によって活性が大きく変わってくることが分かっています。基本的に人は37℃くらいで酵素などが良く働くようにできています。これはご存知の方も多いのではないでしょうか。免疫も同じように36℃よりも37℃の方が活性します。免疫についてはさらに上があります。体温が38℃を超えるとグンと活性が上がるのです。

ウイルスを倒すために自らが体温を高め免疫力を上げているのです。せっかく体は本気モードになっているわけですから、発熱時に安易に解熱剤を飲んで下げてしまってはいけません。ウイルスが倒すための時間が延長されてしまいます。熱が高いとしんどいのは、体が体を守るために必死に動いているからです。基本的に、体は体を守るために正しく動いているのです。

まとめ

平熱が高い人ほど免疫力が高く、ウイルスや病原菌に負けにくくなります。ウイルスや病原菌に体内に侵入された場合は発熱しますが、これは免疫力を高めるために自らが高めているものなのです。

時々ご自分の体温を測ってみましょう。起床時は少し低くなって仕方ありません。午後以降の体温が36℃前半であれば少し低いといえるでしょう。36℃を下回ると心配です。

低体温の方は食生活や胃腸の状態に問題があるかもしれません。免疫力や低体温が気になる方はご相談ください。

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