渡辺コラム

太れないとお悩みの方へ

「いくら食べても太れないんです」
という相談をたまにお受けします。

いろいろと原因は考えれます。

①腸内細菌の状態が悪い。
人は食べたものを全て自分の力で分解しているわけではありません。
腸内に住む細菌の力にもすごく頼っています。
特に幼いころに抗生物質を使い過ぎた方や、普段から食物繊維が不足し、
肉に偏った食事をされている方には、善玉菌と悪玉菌のバランスが悪い
人が多くいます。
すると、食べ物の分解が十分にできないだけでなく、腸内細菌が作り出す
栄養素の恩恵を受けることができずに、通常に比べて弱い腸になってしま
うのです。
食物繊維の多いものや、味噌、納豆、ヨーグルトなど発酵食品を食べて、
腸内細菌を助けてあげましょう。ただ後から取り入れるこれらの有用菌の
効果は一過性で、定着はしませんので、毎日とりましょう。

②胃腸の機能が弱くなっている。
胃腸の機能が十分に発揮されないと、十分な消化吸収は行われません。
それは胃腸のパワーダウンや冷え、ストレスが関係します。
いずれも胃腸の正常な働きを損なってしまいます。
現代医学であれば、胃腸の動きを一時的に活発にさせるような薬を飲む
ことが普通です。
漢方ではあれば、体質に合させて弱いところを高めていくことをやってい
きます。
人それぞれ体質は違い、方法も変わってきますので、いずれにしても専門家に
体質と薬を合させてもらうことが良いでしょう。

③胃下垂
胃に食べ物をためておくことができず、十分に消化できないまま腸へ移行
してしまう状態です。
柴胡や升麻などの生薬の入った漢方薬に、胃下垂を改善する効果が期待
されています。
即効性はありませんので、根気よく飲んでいく必要があります。

④食事に気を付ける。
いずれにしても、十分に消化分解吸収ができない状態です。
そんなときに脂っこいものばかり食べてしまうと、消化にパワーを使い、
余計に胃腸は弱ってしまいます。
弱っているときは、雑炊などの消化の良いものを食べて、胃腸に優しくして
あげましょう。カロリーが足らないからだ!と高カロリーのものばかり食べる
と胃腸が弱り、反って悪化するおそれがあります。

どうぞ参考になさってください。
漢方薬を始めてみようかなとお考えの方は、ぜひご相談ください。
体質に合わせたより効果的な漢方薬をお選びします。

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