渡辺コラム

命は天に預けてしまおう。

「久坂!騒ぐな!命などさっさと天に預けてしまえ!!ここで俺たちが溺れ死ぬか、黒船に殺されるなら、それは天が、俺たちを用なしだと、天が殺すのだ!!!」
これは、漫画「お~い竜馬」の高杉晋作のセリフです。

僕はこのセリフに震えました。

昨今は命ブームで、とにかく生きろ、とにかく長生きしろ、という風潮が強いように思います。それによって、人がとても冷たくなってしまったようにも思います。

例えば、風邪を引いた人にとても冷たくなりました。風邪を引いた病人相手に「え?風邪引いてるの?近寄らないで!迷惑かけないで!!」と平気で言う人がいます。病気でしんどい上に、こんな言葉を投げられたらたまったものではありません。傷口に塩を塗りこむような行為です。なんと残酷なことでしょう。

高杉晋作のセリフ、「死ぬのなら、天が用なしだと殺すのだ」と思えば、死とは天に召されることであるので、誰を恨む必要もありませんし、受け入れることができます。恨まずに済むことも、死の恐怖が薄まることもとても健康的です。

5分後なのか50年後か分かりませんが、人は必ず死にます。人はどうせ死ぬのに生きているのです。生まれた時から決まっていることです。
ならば命は天に預けてしまって、生まれて来て良かったと思える人生にすることに力を使った方が有意義なのです。

命がどうでもいいと言っているわけではありません。しかし、人は死から逃れないと達観すると、そのように考える方が健康的で充実した人生を送れると思うということです。

どうあがいても、いつか天に召される人の人生ですが、それでも生まれて来て良かったと思えるように、人生を幸せや喜びで満たしていきましょう。

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